« カナダ・バンクーバー第一回 | メイン | 牡蠣養殖場 »
2006年08月18日
オイスターバー
カナダ・バンクーバー第二回
世界牡蠣研究家 山本紀久雄
イエールタウン
バンクーバーのオイスターバーに行ってみた。そこはイエールタウンである。イエールタウンは最先端のスポットとして人気が出ている界隈である。何年前かは寂れた倉庫地域だった。再開発されておしゃれな店や、ギャラリー、映像プロダクション、輸入家具、ハブやクラブが集まっている。
ここにRodney‘s Oyster Houseがある。ここでの案内はJ.Conor Lowe氏が説明してくれた。まだ若い。赤いTシャツ姿。今まで訪問したオイスターバーの中では一番ラフなスタイルだ。ここは全員がTシャツかラフなシャツスタイル。制服はないようだ。カナダらしいと感じる。店内は倉庫をそのまま使っている。天上の柱が表れている。開店して八年。投資会社が経営している。お金持ちが投資した会社の経営。Rodney‘sとは最初にこの会社を創った人の名前。トロントにも別経営だが同様の名前の店があるという。
牡蠣剥きコンテスト
J.Conor氏は毎年7月29日に行われるこの通りのフェスティバルでの、西部カナダ地区牡蠣剥きコンテストで三位になった人物。一位も二位もこの店の人だと自慢する。優勝者の名前をつけてあるトロフィを見せてくれる。一位のBOBはアイルランドの世界大会に出場した。この通りでの牡蠣剥きコンテストは、20個の牡蠣を開け、それを皿に美しく並べるということと、その速さ競う二項目である。与えられる牡蠣は20個だが、審査は18個で行う。18個で一分20秒だった。80秒ということ。一個当たり4.4秒。世界チャンピオンのパリ・ゴンチェさんは1.7秒だから、大したことはないが、ここでは早いほうだろう。実際に剥いているのをみたが、板を台にしている。パリのエカイエとは大分技術差があると思う。しかし、けなしてはいけない。パリのエカイエは牡蠣剥きの専門職で世界一なのだから。
特に美味い牡蠣
仕入れ方法は、供給業者がいて毎日電話がかかってくる。グランビルアイランドのLOBSTER MANからもかかってくる。バンクーバー島からも入ってくる。全部で八種類の牡蠣。kussi3.25ドル、Gorge2.5ドル、Fanny Bay2.5ドル、Metcalf Bay2.5ドル、Malpeque3.5ドル、Mac‘s2.4ドル、そのほかにもあるが牡蠣のメニューがない。名前を書いた表示板が牡蠣を置いてあるところにあるだけ。このあたりのセンスもいまいちだ。だが味はうまい。特に美味いのは確かに価格どおりでkussiとMalpequeだ。人気があるといっていたLOBSTER MANの女性店員が言っていたとおりだ。ということは自分の舌も世界的になったものだと思う。
この店では一週間に5000個から7000個売れるらしい。一週6日間として一日800個から1160個。確かに多い。金曜日は1200個を越すという。
ワインはオーストラリア産
いよいよ牡蠣が来たので、白ワインを頼む。持ってきたのは地元でなくオーストラリアのもの。がっかりする。どうしてカナダでオーストラリアなのだ、と内心怒るがこんなことで折角の牡蠣を味見する気分を壊してはいけないと、怒るのはすぐにやめる。
ワインを注いでくれたグラスを見て驚いた。グラスは水を飲むものと同じだ。センスがない。しかしなみなみとこぼれるほど注ぐ。後で分かったがワインはサービスしてくれたのだ。ソースは全部自家製。赤ワインベース、カクテルベース、チリベース、すごく辛いもの、ウオッカベース、タバスコが赤と緑、醤油に似たソース、全部で九種類。牡蠣の皿への並べ方は店内に陳列してある順番である。求める客には説明することにしている。
牡蠣の料理
牡蠣の料理もある。昼はPan Fried Oystresパン粉でフライしたもの。牡蠣フライと同じ。ただ牡蠣の形がそのまま出ているし大きい。味はなかなか。食べやすい。
J.Conor氏はアメリカの大学で経済学と政治学を学んだという。父が外交官だったので七歳のときから パリ、ロンドン、NYと移って二年前にバンクーバーにきた。両親はオタワにいる。今は料理専門学校に通っている。ダウンタウンのクラシックフレンチだ。ここはこるコルドンブルーよりレベルが高く、NYのCIAに匹敵すると自慢する。夢は本を書くこと。今でも何冊かは書いた。コメデイタッチの自己経験談。売れていない。そこで先輩としてアドバイス。シェフとして成功してから書くと売れるというとその通りと頷く。分かっているのだ。オイスターバーも世界を廻ると、いろいろあって楽しい。
投稿者 kenkyuu : 2006年08月18日 05:40
