カキ殻は持続可能な循環型資源

牡蠣は、川から流れてきた栄養を吸収し成長します。身は食用に、残った殻は卜部産業で資源化しまた陸へ戻され、作物や動物を元気にし、雨などにより再び海へ流れていきます。このように自然に寄り添い、資源を無駄なく活用し、SDGsに取り組んでいます。

創業75年を越える歴史と実績

戦後まもなくして広島県から「カキ殻を何とかしてほしい」と相談を受けたころ、カキ殻は厄介ものでした。まずカキ殻を飼料として販売したところ、当時は一般家庭でも鶏を飼っていたため、鶏の嗜好性が高いカキ殻飼料は受け入れられました。つぎに、製造過程で出来るカキ殻粉末の用途が見つからず困っていた時、現:県立広島大学の橋本教授と出会い、先生と卜部産業の共同研究によりカキ殻肥料の有効性を証明しました。その後の活動によりカキ殻肥料も、やっと肥料として認めてもらえるようになりました。この時鉱物の石灰との違いをわかりやすく表した言葉として、カキ殻石灰を”有機石灰”と名づけました。

豊富な品揃えが物語る技術力

卜部産業の長い歴史の中で磨かれた技術により、数多くの特許を取得しています。また、カキ殻肥料に様々な副資材を加え、粒状化することに成功しました。北海道から沖縄まで様々な作物・栽培環境がありますが、豊富な品ぞろえでより適したカキ殻肥料を選択していただけます。卜部産業は技術の面からも農業の課題解決に寄与します。

日本一の取り扱い量

卜部産業は、広島県・岡山県・兵庫県と瀬戸内海一円の産地からカキ殻を仕入れており、カキ殻の取扱量は日本一です。カキ殻取扱量日本一だからこそ、自然物である牡蠣の生育不良や病気により水揚げできないリスクに備え、瀬戸内海4か所に広大な二次堆積場を確保し、カキ殻肥料・カキ殻飼料の安定供給を実現しています。

安全安心への取り組み

卜部産業では原料となるカキ殻の仕入れ・保管・製造までの全てを当社で責任をもって行っております。製造には異物除去に設備や人員を複数配置しています。また長年のノウハウで培った加熱乾燥で品質向上に努めています。製品にロット番号を記載しトレーサビリティシステムを構築しています。出来上がった製品は日々、サルモネラ菌や成分分析を行うことでお客様に安心してご使用いただけるよう企業努力しています。