安全安心への取り組み

品質管理・研究体制

カキ殻肥料、カキ殻飼料の製造には、瀬戸内海で養殖された牡蠣の殻を使用します。微量金属元素の量を調べる装置や、牡蠣の栄養素をきめ細かく検出する機器など先端の検査機器を設置し、それぞれの専門の研究員を配置しています。
当社ではそれぞれの工場に常駐の検査研究スタッフを配置して、サルモネラ菌の検査体制を確立しています。カキ殻飼料への混入をチェックして、安全で安心な卵作りを応援しています。

車両消毒

全車両について、タイヤ回りの消毒を行います。また、飼料配送トラックについては自動消毒ゲートを通過し車両全体への消毒を行います。

1車1養鶏場

鳥インフルエンザ等のまん延防止のため複数養鶏場への積み合わせ輸送はせず、1車1養鶏場のみの配送を行っています。

カキ殻肥料・カキ殻飼料の製造工程

カキ殻原料(瀬戸内海全域)

カキ殻肥料、カキ殻飼料の製造には、瀬戸内海で養殖された牡蠣の殻が使用されます。

海中堆積(一次・二次)

カキ殻は漁師により港近くの一次堆積場に持ち込まれて海中堆積し、その後、船輸送により沖合の二次堆積場で再度海中堆積します。
海中堆積することでカキ殻の周りに付着している有機物(貝ばしら・藻など)を取り除きます。カキ殻の純度を高め、においを抑えるために必要な工程です。一次堆積と二次堆積で1年以上の時間を要します。

回収・船輸送

海中堆積できれいになったカキ殻をさらに陸上堆積するため、船を使い回収・運搬します。

工場へ運搬

カキ殻を堆積場から工場へ運搬し、製造がはじまります。

陸上堆積1年以上(除塩工程)

工場へ運搬後、陸上堆積を1年以上行います。
カキ殻の山を定期的に切り返しながら雨ざらしにすることで、カキ殻についた余分な塩分を取り除きます。

異物除去

運ばれてきたカキ殻には養殖資材などが混入しているため、手作業や金属除去装置を下記写真以外にも複数個所設置し、異物を除去しています。

乾燥前異物除去

金属除去装置

乾燥後異物除去

乾燥

卜部産業独自の技術でカキ殻の特長を損なわない温度で乾燥し、この工程で余分な水分の除去とサルモネラ菌の対策を行い、カキ殻肥料・カキ殻飼料の品質を高めています。

粉砕・粒度調整

乾燥したカキ殻を粉砕し、ふるい分けして粒度調整を行います。
粒度調整により、カキ殻肥料は粉と粗粒、カキ殻飼料は小目と中目に分けられます。

肥料(粉・粗砕)

飼料(小目・中目)

造粒・冷却・粒度調整

カキ殻粉末に造粒材を添加し粒にします。造粒したカキ殻肥料は一度冷却され、卜部産業の粒状品規格になるよう粒度調整されます。

計量・袋詰め

製品1袋ごとに製造年月日・ロット番号の記載し袋詰めを行います。目視と自動計量器にてシール不良や重量切れの確認を行います。最後に金属探知機を通り製品となります。